第八百五十三段 衣笠祥雄氏への挽歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年四月二十五日
プロ野球の広島カープにて
昭和の時代 活躍せし衣笠祥雄氏の逝去を
ニュースにて知りけり。
思ひ起こせば、その男
地元の中日ドラゴンズファンなりししかど
基本的にはアンチ・ジャイアンツにて
赤ヘル旋風を起こし初優勝せし年より
隠れカープファンなれば深く
七十一歳にての死去を悼み
挽歌一首を
鉄人と 呼ばれ連続 出場の
記録の男も 癌には勝てず
捧げ 冥福を祈りけり。
各界より悼む声 多くある中で
日本ハムファイターズの栗山監督の
「自分に厳しい方は周りに優しい」
何よりの追悼の餞の言葉とぞ覚ゆ。
礼拝合掌。