新編・伊勢物語 第八百四十九段 奥飛騨温泉郷の槍見の湯 星原二郎第八百四十九段 奥飛騨温泉郷の槍見の湯 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年四月 奥飛騨温泉郷の一つである 新穂高温泉の「槍見の湯 槍見館」へと 惚れたる女人あらば、伴ひ行きけり。 行きて歌を 槍ヶ岳 くきやかに見やる 槍見の湯 春浅くして 蒼空ふかく と詠み 北アルプスの名峰のひとつである 槍ヶ岳の尖りたる頂きを仰ぎ続けけり。