第八百四十五段 金子兜太大人への挽歌・改作
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年二月二十日に
九十八歳にて逝去せし俳人の金子兜太大人を
悼み挽歌を第八百三十八段にて
兜太逝く 「定住漂泊」の 著書遺し
われもまた 此の地に棲みて さまよふ者ぞ
と載せて発表せししかど破調ゆゑ
賢明なる読者諸兄に添削・斧正をおん願ひ奉れども
つい先日、閃きありて
この作、短歌形式ではなく
旋頭歌形式の五・七・七 五・七・七が
よからむと思ひ
兜太逝く 「定住漂泊」 読みたる日より
われもまた 此の地に棲みて さまよふ者ぞ
と改めけり。
旋頭歌、今日ではほとんど見かける事の
無き歌の形式なれども
見直されてもよからむととの
思ひもありての事なり。
して改めて 骨太の偉丈夫の死を惜しみけり。
合掌礼拝。