第八百三十四段 題詠「手」の歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年、角川書店が主催の
「第九回角川全国短歌大賞」の
題詠「手」の部に
その一手 しばし待て待て ネットなれ
囲碁の相手に 大き声あぐ
にて応募し、入選通知を待ちけり。
歌の心 その男の趣味のひとつ
囲碁のネット上での対戦の折の作なり。
「TE」の脚韻、如何にや?
三句目「ネットなれ」ではなく「ネットにて」が
更に「TE」の音韻が重なり良からむや?
しかして、角川書店より短歌誌『短歌生活』届き
結果発表を俯瞰しこの作品に対しても
更に悔しき思ひをいだきけり。