新編・伊勢物語 第八百三十三段 室戸岬のあを 星原二郎第八百三十三段 室戸岬のあを 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年、角川書店が主催の 「第九回角川全国短歌大賞」の 自由題の部に 空の青 山々の蒼 海の碧 室戸岬の 断崖(きりぎし)にたつ にて応募し、入選通知を待ちけり。 歌の心(内容)、室戸岬の初夏 三つの【あを】の違ひのグラデーションを 詠みたる作なり。 しかして、角川書店より短歌誌『短歌生活』届き 結果発表を俯瞰しこの作品に対しても 悔しき思ひをいだきけり。