第八百三十二段 流れ来る桃太郎の桃
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年、角川書店が主催の
「第九回角川全国短歌大賞」の
自由題の部に
流れ来る 桃すくはねば 流れ去り
桃太郎如何に…とりとめもなし
にて応募し、入選通知を待ちけり。
歌の心は、おいぼれの妄想なり。
暗喩として、その男の所属の短歌グループ『桃』の
行く末を暗示とも取られる危うさあれども
ゆめゆめ 思はざりけり。
しかして、角川書店より短歌誌『短歌生活』届き
結果発表を俯瞰し悔しき思ひをいだきけり。