新編・伊勢物語 第八百二十七段 前句付け歌会 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第八百二十七段 前句付け歌会

 

昔、男ありけり。今も男あり。

その男、平成三十年三月二十二日の

立春知立短歌会の定例の勉強会にて

初の試みとして前句付け歌会が開催。

前句付けとは七・七の短句(前句)を題として出し、

それに五・七・五の長句(つけ句)を付けるもの。

今回の前句 「昨日とちがう今日をはじめる」は

前回の勉強会にて選出。

その男の作は

 

長き日日 患ひゐしが  病癒え

昨日とちがふ 今日をはじめる

 

を提出し臨みけり。

互選の結果はわづか二票の得点なり。

歌の心はかって喫煙者なりし頃

咽喉の痛みを覚え禁煙せしが

痛みは治まらず、病院での診察の結果

逆流性食道炎にて、処方されたる薬を服用せししかば

即改善せし事を詠みたる作なでども賛同を得られず。

しかして、その男の注目作品は

時計よむ ことを覚えし めわらべが

きのふとちがふ けふをはじめる」

この作は時計の見方を学習したる幼子(小学生の一・二年生か)が

時間といふ概念を学習の上理解し

それまでとは違ふ時間の過ごし方を身に付けた事を

見事に表現と評価し、まさに脱帽の思ひなり。