第八百二十六段 仙人掌、寒さに枯れず
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年三月十七日の
刈谷市文化協会 短歌部会の
月例歌会に前もって
次の歌
鉢の砂の わづかを頼り 仙人掌は
寒さに枯れず いとしきろかも
を提出し臨みけり。
この冬の寒さ尋常ならねども
放置に近き状態にても
逞しく冬を越え、春を迎へたれば
愛しき想ひ募りての作なり。
しかして、歌会での評価は
歌友の共感を得られず
低得点なりしかど
この作はこれでよし!
と頷き帰路に就きけり。