新編・伊勢物語 第八百段 出口王仁三郎 星原二郎第八百段 出口王仁三郎 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、大本教の教祖の出口王仁三郎氏を 歌の師匠の関係で知りけり。 詳らかにはあらざれども、度々の宗教弾圧にも 負けぬ強靭なる精神の持ち主と思ひけり。 死してより久しく年、過ぎたれど生前に 会ひたかりしと思ひ 歌を いちにちに 二、三百首を 詠みしとふ 出口王仁三郎 あやかりたきかな と 詠み 歌に措いても膨大なる作品を遺し 異才にして偉才の男の名誉を重んじ敬ひけり。