新編・伊勢物語 第七百七十五段 蛭子神(後編) 星原二郎第七百七十五段 蛭子神(後編) 三歳に なりても脚の たたぬ子と 日本書紀の記述 身にしみかなし 日当山の いで湯に蛭子は 湯治せしと 言ひ伝へ今も この地に残れる と 詠み 手足無く蛭の様なる子のため 流され捨てられたる古代に思ひを寄せけり。