新編・伊勢物語 第七百七十四段 蛭子神(前編) 星原二郎第七百七十四段 蛭子神(前編) 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、障害者なれば その祖の蛭子(ひるこ)神を祀る 神社 鹿児島にあると知り行きけり。 行きて歌を 天地(あめつち)の 初発(はじめ)の時し 思はせて 飛行機窓より 雲海を見る 伊耶那岐と 伊耶那美の神の 御子(みこ)にして 蛭子を祀る 宮に詣でぬ 蛭子神を 御祭神として 日当山(ひなたやま) 奈気木(なげき)の杜は 楠の宮かも