新編・伊勢物語 第七百六十一段 赤ワイン風呂 星原二郎第七百六十一段 赤ワイン風呂 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年の新春 自らの老いの境涯を思ひ 歌を 赤ワイン 風呂になみなみ 注ぎ入れ クレオパトラと 二人の時間 と詠みけり。 クレオパトラの好みたるといふ 赤ワイン風呂に二人とは… 夢か現(うつつ)か 妄想なれどもその境地 枯れたるには至らざるとぞ覚ゆ。