新編・伊勢物語 第七百六十段 御嶽海の負けたる時の表情 星原二郎第七百六十段 御嶽海の負けたる時の表情 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年一月二十二日 大相撲初場所の十日目の取組を テレビ桟敷にて観戦し 歌を 御嶽海の 負けたる時の 表情に 魅力はあれど 見たくはなし と詠みけり。 贔屓の力士の一人である御嶽海の 魅力の一つは他の力士にはない 負けたる時の表情である。 しかれども十一日目以降 負けたる時の表情ではなく 優勝争ひに加はり続け 溌剌たる表情にて勝ち名乗りを受ける 活躍を祈りけり。