第七百五十九段 明暗分かれる横綱ふたり
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年一月二十一日
大相撲初場所の中日をテレビ桟敷にて観戦し
歌を
明暗が 分かれる結果と なりたるは
休場明けの 横綱ふたり
と詠みけり。
横綱ふたりとは、もちろん稀勢の里と鶴竜の事。
かたや全勝にて折り返しの中日を終へ
優勝候補の筆頭の鶴竜。
かたや五場所連続の休場にて
次の春場所は進退を問はれ
結果如何によりては横綱昇進後
最短での引退も取り沙汰されるであらう稀勢の里。
勝負の世界の厳しさを慮りけり。