第七百五十八段 署名なき喪中欠礼葉書の歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年一月二十日
刈谷市文化協会所属の短歌会の
一月の恒例の新年歌会に
署名なき 欠礼葉書 受け取りぬ
妻亡くししは どこのどなたか
を事前の十二月に提出し臨みけり。
歌の心(内容)は昨年我が家に届きたる
喪中欠礼葉書にて差出人名無く
また妻の名前でもあらば推測は可能なれども
手掛かり全く無く苦笑ひを浮かべたる折の作なり。
而して歌会の結果はと言へば賛同を得る事、能はず
一点のみの得点にとどまりけり。