新編・伊勢物語 第七百五十四段 在りの遊びの歌 星原二郎第七百五十四段 在りの遊びの歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年の新春 自らの老いの境涯を思ひ 歌を 降る雪に 降り籠められて よしゑやし 在りの遊(すさ)びの 何ぞ愉しき と詠みけり。 (註)在りの遊びとは、今のあるがままに 任せて生きてゐる事 そのものを 遊び楽しむ境地の事なり。