新編・伊勢物語 第七百四十七段 恵那の御幣餅 星原二郎第七百四十七段 恵那の御幣餅 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年正月の門松の残る頃 初温泉の後、美濃の国はJR恵那駅前近くにある 飲食店へ昼餐に入りたる店にて 歌を 中仙道 大井の宿の 御幣餅 「あまから」とふ店の 胡桃のたれよし と詠み、御幣餅の多くは草鞋(わらじ)状なれども その店はみたらし団子状にて食べ易く 幾度と行きしかど飽きる事なく 満足感に店を出(い)でけり。