新編・伊勢物語 第七百四十四段 星野仙一監督への挽歌 星原二郎第七百四十四段 星野仙一監督への挽歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年正月の六日 中日ドラゴンズ等にて監督を務めた 星野仙一氏の逝去を知り 野球の 燃える男が 燃え尽きて 灰となれども 語り継がれむ と挽歌を捧げ 中国故事の礼記曰く 「斃(たお)れて後(のち)已(や)む」 その意は彼の場合 「死ぬまで燃え続け」で あらうか この言葉が彼の死に際して贈る言葉に相応しく 冥福を心より祈り 球界に名を残したりと思ひけり。合掌