新編・伊勢物語 第七百三十九段 今年の初詣 星原二郎第七百三十九段 今年の初詣 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年一月元旦 恒例の知立神社に初詣に出掛け 歌を あらたまの 年こそよけれ 乙女らの 化粧(けはひ)あそそに 匂ふ参道 と詠み 正月の華やぎたる雰囲気を 味はひ浮かれけり。 (註)あそそとは、うすうすに、とか ほのかに の意の古語なり。