第七百三十段 四字熟語の跳梁跋扈の歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年十二月十四日
短歌誌「立春261号」に連作『四字熟語』を
発表し世に問ひけり。
連作の八首目は
邪鬼どもの 跳梁跋扈 許さじと
歌と火をもて 打ち祓ひ来ぬ
歌の心(内容)は和歌の神様と称される第一人者の
柿本人麻呂の伝説の一つに
周防の国は油谷町にある八幡人丸神社に
四つの眼を持つ唐の鬼、我が国に来たりて
悪行三昧を尽くしし折、勅命を受け歌聖の柿本人麻呂
歌の力をもて退治せし故事を踏まえの作なり。
また聖人の聖の訓読みの「ひじり」は「火いじり」
つまり火を自在に操れる者が語源なり。
各地の火祭り神事、邪気悪霊退治が起源と覚ゆ。