第七百二十九段 四字熟語の狷介固陋の歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年十二月十四日
短歌誌「立春261号」に連作『四字熟語』を
発表し世に問ひけり。
連作の七首目は
老いぬれば 狷介固陋と なるらしも
言葉乱さば 国は滅びぬ
歌の心(内容)は狷介固陋、つまり
他人に対して疑ひ深く他人の意見を聞かず
他人と妥協せぬ事。
敷島の道(和歌の道)を歩む者として
日本語の乱れは国を亡ぼす原因となる事への警告なり。
民族のアイデンティティとはその民族の
言葉そのものとの信念にて
亡き師匠のご主人曰く
「命より大切なるもの」と日本語を
言ひ表しし文章を諾ひての歌なり。