第七百二十八段 四字熟語の不惜身命の歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年十二月十四日
短歌誌「立春261号」に連作『四字熟語』を
発表し世に問ひけり。
連作の六首目は
老いたれば 不惜身命 否といふ
可惜身命 なさけなけれど
歌の心(内容)はかって今話題の貴乃花親方が
平成六年に横綱昇進の折に用ひて有名になりたる言葉。
意は自分の身を顧みず物事にあたること
(横綱の場合は自分の身を顧みず相撲道に精進すること)
可惜身命はその逆にて
つまり 身や命を大切に惜しみて物事にあたらぬ事。
情けなき事、この上なきと覚ゆれど
老齢なれば致し方なかりけり。