第七百二十四段 四字熟語の桜梅桃李の歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年十二月十四日
短歌誌「立春261号」に連作『四字熟語』を
発表し世に問ひけり。
連作の二首目は
人もまた 桜梅桃李 そのものぞ
この歳にして しみじみと知る
桜梅桃李とは、即ち桜、梅、桃、李のそれぞれが
それぞれの独自の花を咲かせることをいふなり。
個性尊重の現代の短歌界、それも良からむと思ひしかど
一般社会との隔離 如何にと疑問を呈し
短歌に於いても普遍性の重視が必要との持論を有しけり。