新編・伊勢物語 第七百十一段 海豚に手を振る 星原二郎第七百十一段 海豚に手を振る 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成二十九年十二月三日 京都は京丹後市での 「京丹後市小町ろまん全国短歌大会」に 作品 海原を 群れなし泳(ゆ)くは 海豚(いるか)なれ 手を振りしかど 応(こた)へてくれず を事前に提出し臨みけり。 歌の心(内容)は太平洋を航行中 見掛けたる海豚の群泳に対して その男の取りたる行動にして 海豚同様 選者の先生方々、その男の期待に 応(こた)へてくれず 入選を逃しけり。