新編・伊勢物語 第七百七段 俱利伽羅峠の不如帰の俳句 星原二郎 第七百七段 俱利伽羅峠の不如帰の俳句 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成二十九年十一月二十六日 京都府は与謝野町での「蕪村顕彰全国俳句大会」に 自由題の部に作品 俱利伽羅のいくさを語れ不如帰 を前もって投稿し、入賞を狙ひ参加せり。 俱利伽羅とはもちろん、平家物語の 朝日将軍こと、木曾義仲が 火牛の作戦にて平家の大軍を撃破せし 加賀と越中の国境の険しき峠路なり。 俳句大会での結果… 此の俳句作品もまた前段・前前段と同じにて 無念の思ひを抱きけり。