第七百一段 卒寿過ぎの友を讃ふる歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年十一月二十三日の知立市文化協会所属の
短歌グループ【立春】の文化祭短歌大会に
題詠【友】に前もって次の
曲がりたる 心持たねば 歌の友
卒寿過ぐれど 腰も曲がらず(天野マスミ様)
を提出し入賞を狙ひけり。
歌の心(内容)は短歌グループ【立春】の重鎮である
天野マスミ様(大正十四年生まれ)を
誉め讃へての歌なり。
彼女は平成二十四年度の知立文化賞を受賞し
自彊術体操の達人なれば、腰はもちろん真っ直ぐにして
元気矍鑠のスーパーウーマンなり。
しかして、文化祭短歌大会での
成績は天野マスミ様の人徳によりて
上位入賞…とはならず
特に初句から二句は
「真つ直ぐなる 心持ちたる…」
が良いのでは?との意見あれど
それでは歌の面白みに欠けるとぞ覚ゆ。