第六百七十一段 夢にて予知
昔、男ありけり。今も男ありけり。
その男、平成二十九年十月二十一日の
刈谷市文化協会の短歌部会の月例歌会に臨み
前もって次の歌を提出し
その昔 今日の出来事 予想せる
夢を見しよと 振り返りゐる
高得点を狙ひけり。
して、歌の心(内容)はといへば
此の夏、友との恒例の温泉旅行にて
悲惨なる目に遭ひたる時
この状況はかって夢に見たる事
そのままではと思ひ詠みたる作なり。
更に其の【悲惨なる目に遭ひたる事】とは
具体的に如何なる出来事かと申せば
余りにも悲惨なる出来事にて友の名誉の為
伏せざるを得ぬ事のお許し願ひ申し上げけり。
歌会での評価はといへば、歌友らの
共感を得る事能はず 残念ながら…
されども この予知能力を磨き上げ
技と会得しなば
宝くじ購入、馬券購入し
当てることも【夢物語】ならずと
捕らぬ狸の皮算用を始めけり。