第六百六十二段 大事な鍵を紛失の歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年十月十二日の
知立市文化協会所属の
短歌グループ【立春】の定例歌会に
前もって次の歌
鍵が無い! 鍵が無い!無い!と 慌てけり
健忘症か 認知症にや
を提出し臨みけり。
歌の心(内容)は或る日、所用にて
自家用車を運転し外出せしが
其の外出先にて自家用車の鍵と共に
自宅マンションの鍵を
紛失の悲惨なる状況を詠みたる作なり。
してその後はといへば余りにも辛く
情けなく、公表を憚りけり。
而して歌会にては会員の共感を得る事、能はず
歌の心(内容)の事もあり、更に落ち込みけり。