第六百六十一段 馬に跨る柿本人麻呂
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年十月九日
日本歌人クラブ主催の
「2017みえ・短歌大会」に
二首目の作品
馬の背の 柿本人麻呂 ふり返り
東の野の かぎろひ見やる
を事前に投稿し
入賞を狙ひ参加せり。
歌の心(内容)は
万葉集巻一の柿本人麻呂作の
「東の野に炎の立つ見えて
かへり見すれば月かたぶきぬ」
を本歌としての本歌取りにて
場所は勿論、大和の国の阿騎野なり。
大会での結果はこちらの作品も入賞を逃し
残念なる思ひを抱き帰路に就きけり。