第六百五十九段 謙信公に侍ふ堅香子の花の歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年十月六日
越中は高岡市の万葉歴史館にての
「第37回全国万葉短歌大会」に
二首目の作品も
春日山 謙信公の み墓辺に
面伏せ侍ふ 堅香子の花
を事前に提出し臨みけり。
歌の心(内容)は越後は上越の
戦国時代の梟雄のひとり
上杉謙信公を春日山に墓参の折の作なり。
「侍」の語源は「さぶらふ」にして
「さもらふ」の転化せし名詞なり。
して大会にては、この歌も万葉大賞はおろか
万葉賞、さては佳作にもやはり選ばれず
悔しき思ひ抱き帰路に就きけり。