新編・伊勢物語 第五百九十九段 東日本大震災の歌 其の捌 星原二郎第五百九十九段 東日本大震災の歌 其の捌 みちのくの 被災地に住む 障害者 なほさらさらに 耐へてゐるらむ 被災地の 卒業式に 流れたる 「ふるさと」を聴く みちのくのひと これよりは 直日神も 出でまさむ みちのくの地に 槌音ひびけ 刈谷にも 「大津波」といふ 町名あり いつの代のことや 津波襲ひしは 復興に向けて、その男のなすべき事に 思ひを廻らし、差し当たり適ふ限りの義捐金を 送りけり。