新編・伊勢物語 第五百八十九段 妻を喪ひし先輩 星原二郎第五百八十九段 妻を喪ひし先輩 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成二十九年七月二十三日 中部日本歌人会主催の三河特別歌会に臨み 先立ちて提出せし歌は 古稀を過ぎ 妻喪ひし 先輩を 哀れと思ふ バツイチ吾が にて入賞を狙ひけり。 歌の心は 今年の正月に六十五歳の愛妻を癌にて 喪ひし先輩を思ひ遣りての作なり。 結果は残念ながら入賞に至らず 会場を去(い)にけり。