第五百七十七段 五味五法五色の懐石料理
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年七月
惚れたる女ありければ、名古屋市緑区鳴海の
「やまと」の料理を楽しみに行きけり。
料理を楽しみ歌を
雨あがりの 林泉をめで待ち いただきます
五味五法五色の 「やまと」の懐石
と詠みけり。
ちなみに日本料理の五味五法五色の五味とは
「甘味、辛味、酸味、苦味、鹹味」のことにて
五法とは「生、煮る、焼く、揚げる、蒸す」のことなり。
更に五色とは「白、黄、赤、青、黒」の食材
揃ひて完璧なり。
是、中国の陰陽五行説に基づく考へなり。
いと美味なる料理の品々をいただき
女と共に厚く店主に礼し去にけり。