新編・伊勢物語 第五百六十七段 山川登美子記念歌会 星原二郎第五百六十七段 山川登美子記念歌会 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成二十九年七月二日 福井県は小浜市での第二十回 山川登美子記念歌会に 次の歌 雲泥の 違ひと思ふ 去年(こぞ)今年 君喪ひて ひとりの夕餉 を事前に提出し歌会に臨みけり。 歌の心(内容)その男自身の事にあらず とある先輩になり代はりて詠めるものなり。 して、某先生より 「君、またはひとりになりたる男の 個性が感じられず、その点が読者へのアピール不足」 と手厳しき批評を承りけり。