新編・伊勢物語 第五百四十五段 丹後の旅の朝 星原二郎第五百四十五段 丹後の旅の朝 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成二十九年五月の下旬 丹後半島へと行きけり。 四日目の朝、宿の窓を見遣りて 歌を 五月雨に 煙る丹後の 山脈(やまなみ)を 見遣りて飽かず 旅の朝明け と詠み 美しい丹後の自然と長き歴史に触れ 再び訪ねる日のあれと、願ひ家路に就きけり。