新編・伊勢物語 第五百三十五段 不審の電話の対応 星原二郎 第五百三十五段 不審の電話の対応 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成二十九年五月二十日 刈谷市文化協会の短歌部会の 第四三四回目の月例歌会に臨み かねて提出せし歌は 我が家にも 不審の電話 掛かりたり 暇なれしばし お相手いたす にて高得点を狙ひけり。 しかして、会員の賛同を得られ 得点は二十一首中、七位にあたる七票なり。 さて、不審なる電話、または怪しげなる電話に 対応をせししかば、いずれの日にや 振り込め詐欺の被害に遭はむと 自らを戒めけり。