新編・伊勢物語 第四百九十四段 亡き友の夢 星原二郎第四百九十四段 亡き友の夢 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成二十九年の春のある日、 平成二十一年一月一日に喉頭癌にて、 逝去せし友の夢を見て 歌を 亡き友と 酒酌み交す 夢を見き 寡黙にゐるは 逝きて変らず と、詠み 友を偲びけり。