新編・伊勢物語 第四百七十一段 東栄町の布川の花祭り 星原二郎第四百六七十一段 東栄町の布川の花祭り 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成二十九年の三月最初の週末 奥三河は東栄町の布川の花祭りへと 行きけり。夜中より見始め夜明け前を迎へ 榊鬼の登場により熱気は頂点に達し 歌を しんしんと 設楽の里の 冬の夜の 冷えまさりつつ 舞ひ続けける と詠み 明るくなりて 御祝儀をこの地の恒例により 「御見舞ひ」を渡しけり。 観客も「見(・)ているうちに舞(・)ひ(・)」に参加ゆゑとも 思ひ頷きけり。