第四百四十八段 力石(後半)
恐竜の 卵の形の 力石
いつの御代より 伝はるならむ
わが祖父も 加はりゐしかと 浮かび来ぬ
村の祭りの 賑はひのさま
勝ち負けは 世の常にして 終へたれば
称へ合ひつつ 酌みたるならむ
と、詠み 明治二十二年四月七日の生まれにて
昭和四十八年七月二十一日、おん齢八十四歳にて
逝去せし祖父の若かりし日の凛々しきセピア色の
写真を見入り偲びけり。
因みに祖父は身長一メートル七十を越え、
若かりし頃は中々の色男にして力自慢なれば
想像の創作もあながち的外れとは思はざりけり。
祖父の戒名は「喜翁雄禅庵主」 心して合掌礼拝。