新編・伊勢物語 第四百四十六段 天孫降臨の高千穂の峰 星原二郎第四百四十六段 天孫降臨の高千穂の峰 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成二十九年二月十一日 鹿児島は霧島へと 行きけり。行きて歌を 念願の 天孫降臨の 高千穂に 建国の日を 選(え)りて吾は来ぬ 高千穂の 峰のいただきに あるといふ 天(あめ)の逆鉾 遥かに拝む 霧島の 高千穂の峰の 宮跡の 天降(あも)りどころぞ 吾は今立つ 朝霧に 山の木立は おほはれて 時とまりたる 思ひこそすれ と 詠み 古事記と日本書記の記述の世界に 心を遊ばせけり。