新編・伊勢物語 第四百三十八段 真冬の阿寒湖 星原二郎第四百三十八段 真冬の阿寒湖 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成十七年二月十七日のセントレア空港の 開港初日の午前のフライトにて北海道へと行きけり。 まづ向かひしは阿寒湖。行きて歌を 一面の 氷と雪の 阿寒湖の 神々しさを 朝日に拝む と 詠み 最高気温も氷点下の真冬日の中で 記念写真を撮りけり。