新編・伊勢物語 第四百三十七段 セントレア空港の開港の日 星原二郎第四百三十七段 セントレア空港の開港の日 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成十七年二月十七日の中部国際空港すなはち セントレア空港の開港初日の午前のフライトにて 北海道へと行きしことを思ひ出しけり。 思ひ出して、歌を セントレア 開港の日の 搭乗は 偶然なれど 記念とならむ と 詠み 混雑の中、記念の搭乗券を受け取り セントレア空港発の釧路空港行きの機内に 乗り込みしこと 懐かく思ひ出しけり。