新編・伊勢物語 第四百三十段 稀勢の里の土俵入り 星原二郎第四百三十段 稀勢の里の土俵入り 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成二十九年一月二十五日の 日本相撲協会が正式に稀勢の里の横綱昇進を決め 伝達式の口上の様子を目にし 更に土俵入りの型を耳にして 歌を 横綱の 雲竜型の 土俵入り 稀勢の里なれば 美しからむ と 詠み 明日一月二十七日の明治神宮での 初披露の奉納土俵入りを見に行かむと願ひけり。