新編・伊勢物語 第四百二十六段 生島足島神社(後半) 星原二郎第四百二十六段 生島足島神社(後半) 神木の 夫婦(めを)の欅は 年古れど 支へ合ひつつ 保つみいのち 万物を 生みて育む おほもとの 畏かりける 生島(いくしまの)大神(おほかみ) 国中(くになか)を 満ち足らしめむと まし坐(ま)せば ひれ伏し拝む 足(たる)島(しまの)大神(おほかみ) いそのかみ 建御名方の命(みこと) 諏訪入りの 途(みち)に留まり 仕へし御跡(おんあと) と、詠み ほぼ日本の国土の真ん中近くを正確なる地図なき時代に中心と据ゑし いにしへ人の感覚に驚きけり。しかして、聖地に相応しき土地と思ひけり。