新編・伊勢物語 第四百二十七段 稀勢の里の初優勝 星原二郎第四百二十七段 稀勢の里の初優勝 昔、男ありけり。今も男ありけり。その男、平成二十九年一月二十一日大相撲の十四日目の取り組みを見終へ歌を 一筋の 涙うつくし 稀勢の里 初優勝の よろこび抑へて と詠み 寡黙なる男が艱難辛苦の末に得たる慶事に賞賛を惜しまざりけり。