新編・伊勢物語 第四百十四段 太古の記憶 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第四百十四段 太古の記憶 

 

昔、男ありけり。今も男ありけり。

その男、平成二十九年の寒の入りの頃、魔訶不思議なれど

遥かに遠き記憶が蘇り

歌を

 

 恐竜に いぢめられしが 今をもて

   爬虫類厭ふ 由と知りつつ

 

 飢ゑゐたりし 歴史は長く 遺伝子は

   なほも食べよと 命令を出す

 

 たましいの 奥底深く 眠りゐる

   想ひよ歌に よみがへり来よ

 

 遥かなる ふるさとを恋ふ 想ひもて

   人は海辺に 波の音聴く

 

 水の音 親しくありて 白亜紀の

   記憶たしかに 身内を流るる

 

と、詠みしかど、感覚の記憶にて、さだかならざれど

係る事もあながち否定出来ず、有り得る事と

思ひをりけり。