新編・伊勢物語 第三百五十七段 三河海老煎餅 星原二郎第三百五十七段 三河海老煎餅 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、三河一色へと行きけり。三河一色は矢作川の 川口の町にして海老漁を中心とする港町なり。 海老漁が盛んなるはミネラルを豊富に含んだ矢作川の 恩恵なり。漁港には漁船あまた並び、近辺に煎餅工場 あるを見て、歌を 豊かなる 矢作の水の そそぎては 育てし海老を 煎餅と焼く と 詠み 数種類の海老煎餅 購ひけり。