新編・伊勢物語 第三百四十六段 曽木温泉 星原二郎第三百四十六段 曽木温泉 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成二十八年の十月の下旬 岐阜は土岐市の曽木温泉へと行きけり。 行きて歌を 曽木温泉 湯船は志野と 織部にて 陶土の山の いで湯よろしも と、詠み 湯上りに紅葉の名所の 曽木公園を徘徊(たもとほ)り、名物の【逆さもみぢ】の ライトアップの頃、再び来なむと願ひけり。