新編・伊勢物語 第二百五十二段 縄文土器 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第二百五十二段 縄文土器

 

昔、男ありけり。 今も男ありけり。

その男、縄文土器に心ひかれ

歌を

 

 縄文の 丸きかたちの 器なれ

   やさしく(つよ)き 人を思へり

 

 創世紀の 物語読む 思ひもて

   縄文深鉢 手にとり見入る

 

 手にとりて 雄渾の技の 縄文の

   壷の重さよ 暫く持ちぬ

 

 生活の 什器に用なき 飾りある

   火焔土器はも 祭器にあらむ

 

 粘土もて 石にて貝にて つくりしが

   今わが前に 唸るほかなき

 

如何様に 見れど盃の 形なり

   山葡萄の酒 酌み交ししか

 

と 詠み 縄文文化 大いに花開きたる

甲斐の国の葡萄の酒に酔ひけり。