新編・伊勢物語 第二百二十三段 志賀島 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第二百二十三段 志賀島

昔、男ありけり。 今も男あり。

その男、平成二十八年夏

筑紫の国は志賀(しかの)(しま)へと行きけり。志賀島は万葉集の歌枕の

地であり、国宝の金印の出でし島なり。

印象を歌に

 夕日いま 玄界灘の 涯にあり

   金印いでし 島のしづけさ

 いにしへの 志賀の島人 海人(あま)なれや

   少童(わたつみ)(みこと) まつるみやしろ

 ()古島(このしま) 也良の岬を ながむれば

   鴨とふ船の (あら)()思ほゆ

 かなたには 糸島半島 くきやかに

   ()()国の地と 伝ふるところ

 響灘 潮見の山に 登り来て

   ながむる夏の 沖の白波

 戸数わづか 数十なれど 郵便局

   新しきありて 夏寂かなり

と 詠み 万葉の時代に時間旅行をせむと

まなこを閉ぢけり。